ライフネット生命が2014年に行ったアンケート調査に「夫婦の約束に関する調査」があります。
アンケートでは結婚後5年めまでのカップルを対象にし、結婚前と結婚後でどういった変化があったかということを細かく調査しています。
参考>>http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2014/5530.html
この中でも注目なのが「結婚前と後とで変わったことは?」という項目に対して、全体約2割の人が「言葉遣い・態度」が変わったと応えているということです。
他にも「優しさ・思いやり」がなくなったという人も約17%おり、結婚して落ち着いた関係になったときには相手への扱いがぞんざいになってしまいがちな夫婦の実態がうかがえます。
こうした「結婚前はもっと優しかったのに」という意見はアンケートに関わらずあちこちでも聞かれることですが、果たして本当に結婚をするということで急激に変化するものなのでしょうか?
自分の心がしっかり定まっていない幼い子供ならともかく既に20~30歳を超えている大人の場合、もともとの性格が日常生活の中で急激に変化するということは考えにくいことです。
結論からいうと結婚によってその人の性格が変化をしたのではなく、もともと持っていた性格の方が表に出てくるようになったと考えた方が正しい認識と言えます。
その人の中にある本当の性格やものの考え方というのはいくら取り繕っても必ず小さな態度や言動に現れてくるものなので、結婚をする前にしっかり相手のことを観察しておくようにしましょう。
披露宴のプログラムの定番「ケーキ入刀」をするときには「初めての二人の共同作業です」といった言い回しがされます。
これはケーキを切ることというよりも、その式を作り上げていくということそのものを象徴的に表しているものと言えます。
結婚式や披露宴を行うときには短くても数ヶ月、長くても1年以上の期間をかけて準備をし、必要に応じて親類や施設のスタッフの人と話をまとめていくことが必要になります。
このときもちろん話し合いの中心役となるのは当事者である夫婦ですが、案外二人で協力しあって作業をしているカップルは少なく、どちらかがかなり負担を大きくしていたり、場合によってはほとんど丸投げにしてしまっていることもあります。
話をまとめるのに決定権が二箇所にあるのは面倒だから責任者を一人に絞った方がよいという意見もありますが、数人のチームならともかく夫婦となる二人ですることですからそこはきちんとコンセンサスをとりながら作業を進めていけるようにしたいところです。
そこで「面倒だから任せる」「そっちが決めたことに従う」といったような投げやりな態度が見える相手というのは言い方はどうであれかなり将来的な不安要素になります。
実際にウェディングプランナーとして勤務をしている人に聞いてみると、挙式予定日を決めて式場を予約したカップルが式を直前にして急にキャンセルをしてくるという事例は決して珍しいことではないといいます。
むしろ二人で式場の下見に来たところでなんとなく「これはキャンセルするかもしれないな」という予感を感じることすらあるとのことです。
しかし一旦キャンセルをしたカップルが再び同じ施設に予約に来るというケースもまた同じくらい珍しくなく、そのため一度キャンセルの連絡を受けても数ヶ月以内なら前の条件でもOKという仮予約のようなシステムがとられていたりします。
結婚の準備をしていて相手の態度に不安や不満を感じたら、思い切ってぶつかってみるというのも解決方法の一つです。
結婚をしてから失望をしてしまうのはそうした結婚前の不安をそのまま押し込めたまま新生活をスタートさせてしまうことも原因ですので、気い付いたことは早めに相手に告げてそこから二人なりの解決方法を探していってください。
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