フォトウェディングの費用

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フォトウェディングの費用

近年、フォトウェディングを実施するカップルが増えています。「フォトウェディング動向調査2021」によると、18~49歳の既婚者89,839人のうち、2020年度に結婚したカップルの72%がフォトウェディング・前撮りを実施、または実施予定と回答。2019年度の同じ調査では実施率が67.3%だったので、やや増加傾向にあります。
昨今の結婚式の多様化にあわせて、今後ますます、フォトウェディングへの関心は高まっていきそうです。
そこで、フォトウェディングに関する疑問や費用、メリットや注意点についてまとめてみました。

フォトウェディングの費用相場について

フォトウェディングは、主に撮影スタジオで行うスタジオ撮影と、屋外や思い出の場所で行うロケーション撮影に分けられるため、どちらでフォトウェディングの撮影をするかによって費用が異なります。
「フォトウェディング動向調査2021」によると、平均予算は17万円、実際にかかった費用の平均は21万円で、検討予算と最終的にかかった費用の差は約4万円という結果に。申し込みの時点で、自分の希望が実現できるかしっかり確認しないと、結果的に高額になってしまいかねません。
一般的にスタジオ撮影のほうがリーズナブルで10万円前後でも可能です。

フォトウェディングの相場は衣装とロケーションによって大きく異なる

フォトウェディングの料金構成は、基本的に衣装代と撮影代で構成されています。そのため、基本料金だけではなく撮影データやアルバムなどもセットでついてくるわけではなく、それぞれの料金次第でトータルの価格は大きく変わります。
衣装であれば和装なのかドレスなのか、撮影場所もスタジオなのかロケーション撮影なのかで変動するため、相場を把握しておきましょう。

スタジオ撮影の場合

スタジオ撮影の場合、費用が10~15万未満で約25.2%、次いで5~10万円未満が19.5%となっており、半数近くのカップルが5万~15万円未満でスタジオ撮影を行っています。一方、30万円以上をかけているカップルは17.2%と個人差は大きいようです。
スタジオ撮影のプランに含まれるものは下記になります。あくまで一つの例になるのでスタジオによってプラン内容が異なります。
スタジオ撮影の場合、屋外ではないため、ロケーション撮影に比べて費用を抑えられるため、なるべく安く撮影したいカップルにおすすめです。

  • 撮影料
  • 衣装(一着)
  • 着付け
  • 撮影小物一式
  • ヘアメイク
  • アクセサリー
  • 写真データ1カットまたは台紙写真1枚

ロケーション撮影の場合

ロケーション撮影の場合、最も多いのがスタジオ撮影と同様に10万~15万円未満で全体の24.7%となっており、5万~10万円が15.8%です。30万円以上をかけるカップルは16.7%となっており、ロケーション撮影の場合、費用は幅広く分布しており、個人差があります。
プランに含まれるものの例は下記になります。

  • 撮影料(100~200カット)
  • 衣装(一着)
  • 着付け
  • 撮影小物一式
  • ヘアメイク
  • アクセサリー
  • 写真データ

ロケーション撮影は、写真のクオリティや屋外の撮影となるため、若干価格が高めです。

状況によって追加料金も

フォトウェディングは状況によって撮影プランの費用にフォトウェディングの費用は、撮影カット数や衣装のグレード、データの受け渡し、アルバム製作の有無などで追加費用が発生します。比較的安価なプランだと、カット数が少なくなったり、選べる衣装が少なかったり、データの受け渡しがありません。オプションでカット数の追加や衣装のグレードアップ、データの購入も可能ですが、追加料金がかかってしまいます。
10万円以下のプランを契約したにもかかわらず、オプションをつけたことで当初の予算を超えてしまったという事態を避けるため、利用したいプランの詳細やオプション料金はしっかり確認しておきましょう。

フォトウェディングを選ぶ際の注意点

フォトウェディングを行うカップルは増えていますが、比例して「こんなはずじゃなかった」「せっかく撮ったけどもう見たくない」といった後悔の声もあります。どうすれば失敗せずに済むでしょうか。

イメージにあった衣装が着られるか

フォトウェディングは価格によって着られる衣装が決まっています。低価格なプランに目が行きがちですが、選べる衣装がわずかで、着たかった衣装を選べず、オプションで高くついたという声が多数。プランの中から選べる衣装に着たい衣装があるか確認しておきましょう。

ヘアメイク・ポーズを具体的にイメージしておく

「ヘアメイクをおまかせにしたらしっくりこなかった」「ソファに座ったカットが欲しかったけど、スタジオにソファがなかった」など、撮影が終わってから後悔しても撮影前に戻れません。ヘアメイクやポーズは事前にイメージを決めておき、スタジオやカメラマンへ参考になる写真があれば事前に渡して共有しておきましょう。「プロだから大丈夫」と言いなりになってしまうと後で痛い目にあうかもしれません。

プランに含まれているものは必ず確認を

衣装やヘアメイクにかかる費用のほかに、土日祝日の追加費用、データ納品枚数による価格の違い、写真の補正費用、悪天候時の順延の場合の費用、キャンセル料など、細かいですがしっかり確認しておかないと、予想以上の高額になってしまうかもしれません。最終的に提示された内訳に納得いかないものがあった場合、質問することも大切です。

フォトウェディングの費用を節約するには

希望をすべて盛り込むと費用は際限なく高くなってしまいます。予算内に収めるにはコツを押さえておくことが大切です。

平日撮影にする

できれば撮影は平日に行いましょう。土日祝日はスタジオにとって予約が多い日のため、料金が高くなる傾向にあります。一方、平日の場合、スタジオにも余裕があるため比較的安く撮影してくれるケースも少なくありません。
平日限定プランがあれば利用を検討してみるといいでしょう。

衣装を1着にする

フォトウェディングでは色々な衣装を着たくなりますが、その分費用がかかるのは避けられません。衣装はできれば1着に絞りましょう。もっと安く済ませたければドレス1着です。和装は洋装よりも割高の傾向にあるので注意しましょう。
スタジオ撮影よりも高くなってしまいがちなロケーション撮影でも、ドレス1着に絞ることで、予算内に収められる可能性があるので、スタジオ撮影と比較してみるといいでしょう。

オフシーズンを選ぶ

フォトウェディングの場合、夏や冬はやすくなる傾向にあります。特に寒さが厳しい1~2月、暑さの厳しい7~8月は、天候の影響により結婚式自体が少なくなるため、割引や特典を受けられるプランが多いのが特徴です。
スタジオ撮影だと暑さや寒さもあまり気にならないため、オフシーズンを選ぶのもいいでしょう。

アルバムは購入しないで後で作成する

フォトプランの内訳にアルバム作成が含まれていないなら、データを納品してもらって自分で作るという方法があります。データの持ち込みでアルバムを作成してくれるサービスはたくさんありますし、スマートフォンのアプリで作成することも可能です。データがあれば、結婚関連のイベントが終わってから経済的な余裕ができてからアルバムを作成する選択肢もあります。

必要なデータだけ購入する

撮影した写真の中から欲しいデータのみを購入すれば、全カット購入よりも安くなることがあります。撮影する写真を記念写真にすれば、厳選された1ポーズのみが納品されることになり、費用はかなり押さえられるでしょう。

紹介や割引キャンペーンを利用しよう

過去にスタジオを利用したことのある友人や家族からの紹介の場合、やすくなる紹介キャンペーンを打ち出している会社があります。また、季節限定やイベントに合わせた限定キャンペーンで格安プランを提供しているスタジオは多く見られます。
こうした期間限定のキャンペーン情報をチェックして、費用を押さえましょう。

アクセサリーや小道具は自分たちで持ち込む

衣装小物やアクセサリー類をレンタルすると追加料金がかかる場合、ネット通販でお得に購入したり、手作りをしたりして持ち込むと節約になります。撮影小道具も、自前で持ち込むことでイメージ通りの写真を撮ることも可能です。
ただし、スタジオによっては持ち込み料金が発生する場合もあるので、注意したいところです。逆にお金がかかってしてしまうこともあるので、事前に持ち込み可否、持ち込み料の有無を確認しておきましょう。

フォトウェディングを成功させるには

費用面について

フォトウェディングは安価で結婚式の思い出を残せるのが魅力ですが、費用を妥協すると、よい衣装やカメラマンに巡り合えない可能性があります。フォトウェディングのプランは数万円からありますが、高くても20万円程度です。高めのプランであっても結婚式や披露宴よりもはるかに安く済ませられます。格安プランであっても優れたカメラマンが撮影してくれるスタジオもありますが、やすさを重視するのはおすすめしません。

カメラマンについて

カメラマンで失敗しないために事前の打ち合わせは非常に重要です。イメージをしっかり伝えておくだけではなく、できれば雑誌やSNSなどに載っている写真から気に入ったものを見つけ、具体例を見せながら話をすすめましょう。カメラマンも口頭で伝えられるよりもイメージしやすくなります。
打ち合わせに撮影に参加するカメラマンが決定しているかどうかはスタジオによって異なるので、できれば打ち合わせ時点で担当カメラマンを決定し、同席してもらうといいでしょう。

写真の仕上がりについて

撮影した写真はその場で確認可能です。もし気に入らない写真が多いようであれば、迷わず撮りなおしてもらいましょう。また、シミやしわの修正を依頼したい場合は、事前に可能かどうか、追加料金が必要かどうかを確認しておくとスムーズです。

結婚指輪の購入予算について

結婚指輪の費用について

結婚すると結婚指輪の購入を検討している男女も多いでしょう。お互いの「結婚の証」として形に残される結婚指輪をつけて、2人の絆をいつでも確かめられるようにしたいもの。

これから結婚指輪を選ぶ人に向けて、結婚指輪の予算を紹介していきます。

年齢別の結婚指輪

「ハナユメ」の調査結果によると、結婚指輪の平均の相場は、24.9万となっているようです。その内訳は、夫の結婚指輪の平均金額は11.4万円。それに対して妻の結婚指輪の平均金額が13.5万円となり合わせて平均金額の合計24.9万円です。

また、結婚指輪を購入した男女の予算を年齢別に紹介します。

20代

20代の男女の結婚指輪では、平均相場10万円未満となっているようです。20代は仕事を始めたばかりの人や、2年~3年などの年数が多いとはいえず、それに比例して給与や貯金額も少ない傾向にあります。周囲からの評価が認められていない時期であり、仕事に専念している年代ともいえます。

30代

30代では、結婚指輪の平均額が20代より少し増加して10万円~15万円です。この年代では、ある程度仕事が落ち着きはじめ、さらに周りから評価を受けた人では、管理職になる可能性も十分あり得るため、給与水準も比較的高いといえるのではないでしょうか。

40代

40代の結婚指輪平均相場は10万円~20万円です。この年齢になると、役職者についている人も多く、仕事の年数も多いことから、貯金額もゆとりがあるようです。

40代から50代の平均貯金額は200万円~500万円となっており、貯金額に給与水準や貯金額に応じて指輪のグレードがかわっていることがうかがえます。

収入別の結婚指輪

結婚指輪は収入によって変化がみられるかどうかをとあるアンケート調査を基に紹介します。

年収300万以下

年収が300万円以下(月の給与が25万円以下)では、結婚指輪の費用は15万円~20万円となっています。結婚指輪はペアリングのため、1人あたりおよそ7.5万円から高くても10万円となっているようです。

年収500万以上

年収が500万円以上(月の給与が41万円以上)の場合、結婚指輪に費用の平均金額が20万円から25万円です。年収300万円以下の場合と比較しても、その差は5万円から10万円。1人当たりでは、2.5万円の差額となっております。このことから、結婚指輪では、年収が高いからといって高額な指輪を求めるような傾向は少ないことがうかがえます。

まとめ

結婚指輪の予算を、年代別・収入別から紹介してきました。どちらも結婚指輪の平均金額に大きな差はみられず、収入が多い場合でも、結婚指輪の費用をある程度抑えているといえるでしょう。

またブランド志向から、実用的な志向に変わってきている傾向があります。ハイブランドの指輪は中心価格帯が20~30万円ですが、オーダーメイドで歪みにくい鍛造製法の結婚指輪は10万円以下で購入できます。
<参考>鍛造の結婚指輪・婚約指輪は日本製オーダーメイド専門のTANZO
ブランドもので壊れやすく繊細な指輪を選ぶよりは、職人が一つ一つ丁寧に作り丈夫で傷つきにくい鍛造指輪の方が毎日付けるには向いているという訳です。

結婚指輪ではお互いの想いや絆が、既に認識できているため、婚約指輪と異なり「愛の証を指輪に具現化する必要」はなく、現実的な相場になっているといえるでしょう。

ご祝儀泥棒にご用心!

巧妙化するご祝儀泥棒の手口

結婚式や披露宴をこれから行うという時に必ず知っておいてもらいたいのが「ご祝儀泥棒」とされる窃盗犯の存在です。
日本においてはどんなに嫌われている人でも冠婚葬祭だけは面倒を見るという村八分という風習があったことからわかるように、冠婚葬祭といった特別な行事の時には誰しも協力的になるものだという意識が持たれています。

しかし最近ではそうした意識は過去のものとなっているのか、冠婚葬祭という日常とは異なる場所だからこそ生まれる油断を突いて巧妙に行われる犯罪も増加しています。

せっかく1年近くの長い時間をかけてゲストや親族に気持よく過ごしてもらおうと計画してきたはずの結婚式なのに、ご祝儀泥棒でごっそり数百万円をとられてしまったとあっては新婚生活のスタートからミソがついた形になってしまいます。

挙式場やホテルなど施設側もある程度は対応をしてくれるとは思いますが、任せきりでは完全に犯罪を防ぐことはできません。
「ご祝儀泥棒は起こるかもしれない」という危機意識を持ち、周囲と連携して防犯に努めていきましょう。

受付係をお願いする人には十分注意を

ご祝儀泥棒で最も危険度が高いのが受付です。
結婚式や披露宴においては、友人や知人に受付係をお願いすることが常識となっていますが、このときほとんど顔を合わせたことのない新郎新婦双方の知人が一緒に行うというところに管理の穴ができます。

双方がよく連携をとれる関係にあればよいのですが、ほぼ初対面の他人同士なので仮にそこに全く知らない人がきて挨拶をしてきても「あっちの知り合いかな?」というふうに思ってしまいます。

実際にあった被害報告では何人かがグループになってまず一人ずつ受付から席を外させるようにし、無人となったところで堂々とご祝儀を根こそぎ持ち出すということがありました。

大半の招待客が訪れた受付終盤の頃は特に狙われやすいので、そのタイミングになっていきなり呼び出しや交代を申し出られた時には施設のスタッフなどにお願いし盗難がないように見てもらうようにした方がよいでしょう。

ブライダルローンの審査基準

比較的審査基準がゆるいブライダルローン

結婚式や披露宴ではご祝儀でいくらか戻ってくる分があるとはいえ、あらかじめ式に必要な費用を自費で全て用意しなくてはいけません。
そのため一時的にでも持ち出しとなる金額は数百万円にもなってしまうので、20~30代前半くらいのまだ若手の人たちにとってはかなり重い負担になります。

そうしたときに利用がおすすめになるのが結婚式費用を借り入れることができる「ブライダルローン」です。
ブライダルローンは大手銀行の他地方銀行や各種金融機関が数多く提供している金融商品なので、マイカーローンや学資ローン同様に目的を限定して使用していくことができます。

ただしブライダルローンとして貸し出される場合にはその金額がきちんと結婚式に関係することに限定して使用されることが条件となるので、事前の審査で何にいくら必要であるかということを詳しく明細として提出しなくてはいけません。

ですのでタイミング的には全くの無計画の段階ではなく、先に挙式場や購入予定のジュエリーなどを決めておいて明細が出せるようになってからということになります。

計画だけしておいてもし借り入れができなかったらどうするんだという不安があるかもしれませんが、ブライダルローンは基本的に他の目的別ローンよりも審査基準がゆるく、きちんと仕事があり必要書類を揃えることができていれば大抵の場合融資を受けることができます。

審査に通らない人にありがちなこと

金融機関によるローン審査の基準は明示されることはありませんので、あくまでも一般的な傾向として説明をします。
基本的に審査基準がゆるいとされているブライダルローンですが、特定の条件に当てはまる人は通らないこともあるようです。

審査に落ちやすいタイプとしては、5年以内にローン返済や公共料金の支払いを2~3ヶ月滞納したことがある人や、5~10年以内に債務整理や自己破産をしたという人が挙げられます。

ローン審査においては過去の返済状況がかなり重視されてしまうので、こうした過去の不名誉な履歴は何よりも大きな悪影響となります。

他にも既に数社からキャッシングやフリーローンを利用しており金額が年収に対して多額であるような場合や、反対に全く過去にクレジットカード利用やローンを利用したことがないという人も審査に落ちる可能性があります。

ただち一概に「これだから落ちる」ということはありませんので、申し込みをするときにはできるだけ誠実に必ず返済する意志があるということを示すようにしましょう。

挙式にかかる費用

結婚式にかかる平均的な費用とは?

結婚式を行う場合、挙式・披露宴・二次会といった一日で行う複数のイベントをまとめて計画することが多くなっています。
ですが近年では大勢のゲストを集めてパーティーをするということを省略するカップルも増えてきており、披露宴は全く行わずに挙式のみを行いたいというニーズもかなり高くなっています。

先に子供ができてしまったカップルや、結婚当時には事情があって結婚式を行うことができなかったというカップルなども、結婚式だけをあとからやりたいと希望することがよくあります。

そうしたニーズを受ける形で、披露宴などのパーティーを省き結婚式だけを手軽に行うことができるプランを用意しているところがあります。

パーティー部分のない結婚式は海外ではむしろ一般的であり、お祝いは後日ホームパーティーで行うというようなこともよくあります。
挙式場で行うこともできますし、本格的な教会や神社などでも受付がされているのでパーティー部分にお金をかけない分こだわりのある式にすることも可能です。

挙式だけを行うプランの場合、一般的な相場となっているのは10~20万円くらいです。
ただしこれはあくまでも平均であり、安いところでは数万円から、高い場合にはその後の写真撮影や衣装直しなどを込にして100万円近くがかかったりします。

挙式のみウエディングで気をつけたいこと

披露宴のない挙式のみウエディングが増えてきた背景には、リゾートウェディングという方法が定着してきたということがあります。
リゾートウェディングは国内外の観光地に行き、そこで少人数のみの挙式をしてハネムーンに行くという方法です。

披露宴まで十分に時間をかけて準備をすることができないという人たちや、既に子供がいて長時間パーティーをするのが難しいというような人にとってはむしろそうした気軽な挙式方法の方が気楽で便利と言えます。

ただし注意をしてもらいたいのが挙式のみのウエディングの場合、一般的な披露宴込みの方法よりも挙式にかかる費用が割高になってしまうことが多いということです。

ここ近年にできた新しい挙式施設の多くは敷地内にチャペルと披露宴会場となるレストランを一緒に用意していることが多いため、挙式だけをするために時間が埋まってしまうと稼働率が下がってしまいます。
また結婚式と披露宴で共通したスタッフがつくことで費用が安くなるので、個別に依頼をするとなるとそれだけで費用が高くなってしまいます。

ですので一般的な披露宴込みの見積もりを見て、「挙式だけならこの見積もり項目部分の金額でできる」とは思わない方がよいでしょう。
これからプランを探すなら、あらかじめ挙式のみとしてプランを設定しているところに依頼をする方が確実です。

衣装や写真撮影の手配も忘れずに

挙式のみプランの場合、ブライダルプランナーさんを通さず自分たちだけで手配をすれば相当安くおさえることも可能です。
例えば正式な教会などの宗教施設では、20~30分くらいで挙式を行うことができるようにして約1万円程度から受け付けてくれます。

ドレスもレンタルにして簡単なヘアメイクなどを依頼するくらいにしておけば1~2万円でもかなり綺麗にしあがります。

ただそれはあくまでも式をするということのみの料金であり、そのあと写真撮影をしたりビデオ撮影をしたりする場合には個別に手配が必要となります。

個別に手配をすると1つずつの料金は安いようですが、結局あれもやりたい、これもやりたいと追加していくうちにどんどん値段が高くなっていってしまうこともあります。
逆にさっさとプランナーさんを通して手配してもらった方が一括で請求されて便利ということもあるので、比較をするときにはそうした点も忘れないようにしてください。

披露宴にかかる費用

最低でも300万円は用意しておきたい披露宴費用

結婚式を開く場合には最初にチャペルなどでの挙式をしてから披露宴を行い、その後場所を変えて二次会をするというような流れとなるのが一般的です。

ですのでこれから結婚式をしようと考えるカップルなら、まず特定の式場を決めて契約をするかもしくは最初にブライダルプランナーさんを決めて、そこからどういった式にするかの話し合いをしていくことになります。

挙式と披露宴を込みにしたプランとして算出した場合、だいたい平均としてかかってくる費用は300~500万円くらいになります。
300~500万円というとかなり幅があるようですが、これはゲストとして何人くらいの人を招待するかというところで差が出てくるからです。

招待する人数が多くなると当然料理にかかる料金が割増になりますし、数十人規模になってくるとそれなりの大きさの箱をおさえないといけなくなるので基本料金も高くなります。

40名までの中規模の式の場合でもだいたい300万円くらいはかかってくるものと思った方がよいので、まずはどのようにしてその費用を作るかということを計画していくようにしましょう。

披露宴をどこにするかでも費用が変わる

専用の挙式場やホテルウェディングの場合には、あらかじめ敷地内にあるチャペルなどで挙式をしそのまま同じ施設内にある披露宴会場を利用してパーティーをするという方法がとられます。

ですがこの時に注意をしたいのが披露宴をする場所をどういったところにするかにより、また金額が大きく変化してくるということです。
同じくらいの人数を招待すると仮定した場合で比較をすると、最も費用が高くなるのが「ハウスウエディング」と言われるような建物貸切型の方法です。

ハウスウエディングの場合、完全に建物一つを貸しきってそこでパーティーをしていくことになるため自由度が高い反面で費用が高くなります。
ただしプールやガーデンウエディングができる広い中庭などもついたいたりするので、写真撮影を兼ねて行うことを考えたときにはお得になることもあります。

またハウスウエディングの場合建物を貸し切る都合上、一定人数が集まらないと契約をすることができないということもあるので、どちらかというとより大勢を集める式で利用した方が割安です。

次に高額になるのが「ホテルウェディング」と言われるホテル内の設備を使用した方法です。
こちらはホテルのランクにもよりますが、一流ホテルと言われる場所ではハウスウエディングほどではないにしろかなり高額の費用が請求されてきます。

ただし一流ホテルの場合そこに勤務するスタッフの質がかなり高く、建物内の設備も相当しっかりしているので高級感のあるウエディングにしたいという時にはかなり満足度を高めることができます。

気軽に使えるレストランウェディング

逆に披露宴費用を安くおさえることができるのが「レストランウェディング」とされる飲食店を利用した方法です。
ここ最近ではそうした利用を見越して貸し切りを受け付けているお店も多くなっており、事前に予約をすることで貸し切りをしてそこで披露宴パーティーをすることができます。

行きつけのお気に入りのレストランでゲストをもてなすことができるというのが魅力で、料理に特にこだわりたいという人たちにはおすすめです。
レストランウェディングの場合引き出物の用意や会場の演出などは別扱いになることが多いので、自分たちだけで計画するより間にプランナーさんがいた方が安心かもしれません。

総合的に安くまとめることができるのが専門の挙式場を利用する方法です。
専門式場の場合、内部に挙式用チャペルやフィッティングルームがついているのであちこちに移動をする手間なく簡単に準備をすることができます。
何か希望があった場合にすぐに責任者に話が伝えられるので、面倒なのでまとめて一箇所にお願いしたいというときには手間的にも料金的にもとてもお得です。

新郎新婦がもらえるご祝儀の平均額

今時のご祝儀マナーと相場について

結婚式をするときにどうしても気になってしまうのがご祝儀としていただける金額です。
数十人規模の挙式と披露宴を開催する場合、かかる費用は安くても300万円程度、高い場合には500万円近くがかかってしまいます。

そこでそれらの出費をカバーすることになるのが、招待するゲストたちからもらえるご祝儀です。
ご祝儀は会費と異なり、参加をするゲストさんたちがそれぞれに金額を決めて出してくれるものです。
そのため実際に式が終わってみてからでないといくらくらいになるかということは計算しづらく、予想が外れて大赤字になってしまったり、逆に思いもよらずにカバーができたりします。

しかしながらここ近年のご祝儀相場は不景気ということもあり年々平均額が下降傾向にあるということがわかっています。
特にここ近年で減少が大きいのが上司など年上の肩からもらえる金額で、現在では友人として招待する同年代の人とほとんど変わらない金額とするのが常識化しています。

具体的には3万円程度が平均ですが、友人の場合には2万円とすることもありレンジとしては2~4万円までの幅が見られています。
多く支払うことになるのは兄弟姉妹や叔父叔母といった血のつながりのある人達で、こちらは7~10万円くらいを包むのが一般的です。

ただしこれはあくまでも平均であり、「親しい友人と思って招待したらご祝儀の額が1万円で凹んだ」といったような意見も時々聞かれていたりします。

気を使いたくないからこそのリゾートウェディング

なお参考までに説明しておくと、ご祝儀額が一人3万円というのはきちんと根拠があり、一般的な式場で披露宴の料理として提供される一人あたりの費用がだいたい1~2万円となっていることが理由です。
そこに引き出物として渡される品物の金額を加えるとだいたい3万円くらいになるので、相場としては正しい数字と言えます。

しかし先に自分で挙式を主催したことがあるという人ならそうした懐事情はよくわかっているとは思うのですが、まだ未婚の人や数年前に式をしているため事情が異なる人などはご祝儀の額についての意識の相違が起こってしまうこともあります。

人付き合いとはいえご祝儀額が一人数万円になるというのは結婚式が連続する年齢では厳しく、内心では「払いたくないなあ」と思われていることも十分考えられます。

そこでそうしたご祝儀がいくらだったというようなことを気にしないように、あえて「ご祝儀」という形ではお金を集めず「会費」という形にしたり、そもそもご祝儀を集めないリゾートウェディングにしたりというカップルも増えています。

会費制は二次会では珍しくない方法ではありますが、披露宴でも取り入れることであとから人間関係にヒビが入ることもなく招待する方も気兼ねなく申し出ることができるというメリットがあります。

地域によって相場が異なることも

ご祝儀の平均額は年代だけでなく挙式をする地域によっても若干差が見られます。
例えば同じ友人からのご祝儀額であっても、北海道では約2万円程度が相場になっているのに対し中部地域では約3万円が相場と平均額に1万円もの差がついています。

これは物価の問題もあるでしょうが、結婚式というものの世間的な位置づけや住民の意識の違いが大きな理由として考えられます。
そこで注意をしたいのが異なる地域の人同士での結婚で、遠方から親類や友人を招待するときにはご祝儀額に大きな違いが出てくることもあります。

もし「もらいすぎた」と思ったら別の形でお返しをするなど結婚後の人間関係を意識したお金のやりとりをしていきたいところですね。